ご来訪頂きまして誠にありがとうございます。夕凪と申します。
就職氷河期をくぐり抜けてきた生粋の非正規雇用者です。
もはや数えきれないほどの会社を渡り歩いてきた過程で、幾度となく「お前は気合が足りない」と、精神科医でもない人に診断を下されることもしばしば…。
しかし今回ついに、心の不調の原因が「気合」でも「根性」でもなく、まさかのウイルスだったかもしれないという研究結果を目にし、重い筆を執らせて頂いている次第です。(笑)
どうやら、東京慈恵会医科大学の研究チームが「うつ病の原因はウイルスかも?」という、とんでもない研究結果を発表したらしい。
その名も「SITH-1遺伝子」
これがどうも、ほぼ全員が持っている**ヒトヘルペスウイルス6(HHV-6)**が作り出す遺伝子だという。
普段は眠っているのに、ストレスや疲労で免疫が下がると悪さをするという、とんでもない悪党だ。
パソコンにウイルスが入り込んで動作を重くし、最終的にフリーズさせるように、このSITH-1遺伝子も脳に炎症を起こし、結果としてうつ病を発症させるという。しかも、うつ病患者の約80%からこの遺伝子への抗体が見つかり、さらにこの遺伝子を持つ人は約12倍もうつ病になりやすいとか。
いやはや、私たちが長年「心が弱い」とか「気合が足りない」とか言われ続けてきたのは、もしかしたらウイルスにやられていただけだったのかもしれない。そう考えると、なんだか急に気が楽になってきませんか?
「心のウイルス」論は、根性論に引導を渡す福音

この研究結果は、うつ病を根性論で片付けてきた人たちに、強烈なボディーブローを食らわせるものだ。
これまで、私たちの親世代や上司は「気合が足りないからだ」「もっと頑張れ」と、まるで精神論だけで解決できるかのように語ってきた。
それは、私たちが就職活動で何百社と不採用通知をもらい、心が折れそうになった時も同じだった。
しかし、もしうつ病がウイルス性の病気だと証明されれば、「頑張る」とか「気合」とかいう精神論は、風邪をひいた人に「気合で治せ!」と言っているようなものになる。
うつ病がウイルス性の病気だと証明されれば、うつ病は「心の問題」から「体の問題」へとパラダイムシフトが起こる。
治療も抗ウイルス薬などで行えるようになるかもしれない。そうなれば、どれだけ多くの人が救われることか。
これまでの精神論をぶつけてくる人たちには、「私の心のウイルスが暴れだす前に、お引き取りください」とでも言ってやりましょう。
ウイルスは悪者、でも全てはウイルスだけのせいじゃない

もちろん、全てのうつ病がウイルス由来であると断定できるわけではない。
この研究でも、SITH-1遺伝子への抗体が見つからなかった人も2割いるわけだし、そもそもウイルスが暴れるにはストレスや炎症が引き金になるという。
つまり、ウイルスだけが原因ではなく、環境・ストレス・免疫・ウイルスが複雑に絡み合って、うつ病という現象が起きているということだ。
例えるなら、パソコンのスペックが低かったり、使い方が悪かったりするから、ウイルスに感染した時にフリーズしてしまうようなものだ。
だから、安易に「ウイルスが全部悪い!」と結論づけるのは早計だろう。
私たちが「頑張れ」と言われてきたことだって、一概に悪意だけではない。
相手もどう接していいか分からず、精一杯の励ましの言葉だったのかもしれない。
ただ、その表現方法が、現代の私たちにはマッチしなかっただけ。そうやって、相手の気持ちにも寄り添える余裕を持つことも大切だ。
しかし、これまでの「心の問題」として一括りにされてきたものが、科学的に解明され始めているという事実は、希望の光に他ならない。
これからは「怠ける勇気」が最大の防御策

もしうつ病がウイルスによるものだとしたら、私たちができることは何でしょうか?
それは、ストレスを溜めないこと、そして免疫力を上げること。
そのために必要なのは、他でもない「怠ける勇気」です。
心が疲れている時、無理に頑張ろうとすると、免疫力は下がり、心のウイルスが暴走しやすくなる。
それはまるで、バッテリーが切れかかっているスマホを、さらにフル稼働させようとするようなものだ。
無理に頑張ると、かえって心は壊れてしまう。
心は正直で、犬や猫のように「疲れた」「休みたい」と訴えてくる。
その声に耳を傾け、「今日はもういいや」「ゲームでもして休もう」と、あえて怠けることが、実は最高のセルフケアになる。
これからは、「怠けている」という罪悪感を捨てる勇気こそが、我々を救うのです。
「頑張る」より「だらける」が正解の時代へ

昭和から平成そして就職氷河期を生き抜いてきた私たちは、頑張ることに慣れすぎてしまった。
でも、もうその生き方は通用しないのかもしれない。
もし次に気分が落ち込んだら、自分自身にこう問いかけてみましょう。
「ねぇ、心のOS、なんか重くない?もしフリーズしそうなら、再起動の前に何か面白いことして遊ぼうか?」
そう、これからは「頑張る」より「だらける」が正解の時代。
それが、私たちが幸せに生きるための、一番簡単な方法なのかもしれません。
ここまでお読み頂きましてありがとうございました。